筆で文字を書くことが少なくなったしまった現代、書道の魅力が改めて見直されるようになりました。

 

毛筆と墨で描く文字には、さまざまな違いが現れ、その違いも見て楽しいものです。そんな魅力のある書道について見ていきましょう。

 

書道

 

書道の歴史とは

 

書道は、和紙に毛筆で墨を付けて、文字を書くことです。現代のようにPCなどの発達によって文字自体を書く機会が減少してしまっても、学生時代の授業や年末年始の書初めなど、書道に接する経験は、日本人であれば必ずしていると言ってもいいでしょう。

 

書道は、大陸より漢字と仏教が伝来したことにより生まれたと言われています。仏教の経典を書き写す写経が広まったことにより、書道文化もより加速しました。ひらがなが生まれてからは、女性の間にも書道の波が広がります。

 

時代が流れ武士の時代になると、武家の一般教養としてさらに広まり、その後一般庶民にも親しまれるようになったと言われています。

 

書道には3つの書体があり、それぞれに特徴があります。

 

  • 楷書・・・標準的な書き方で、一画や点をを崩さずにきちんと書く
  • 行書・・・楷書を崩して書く
  • 草書・・・行書からさらに崩された書き方で、画や点を省略する

 

見直される書道の魅力

 

PCやワープロなどの普及により、書道はもちろん字を書く機会さえ少なくなってきた現代ですが、ここにきて、書道の魅力が新たに見直されています。

 

日本の高校の書道部が、アメリカなどの海外のイベントに招かれ、書道パフォーマンスを見せるということも増加しています。数年前には高校の書道部に所属する女子高校生にスポットを当てた映画、「書道ガールズ」も公開されました。

 

現在漢字を使う国は日本・中国・台湾の3つだけ。昔は韓国やベトナムも漢字圏でありましたが、現在はほぼ廃止されています。漢字が生まれたとされる中国は、簡体字という簡略した文字を使っており、昔からの漢字文化を引き継いでいるのは日本と台湾のみです。

 

さらに内閣総理大臣である安倍晋三氏や副総理兼財務大臣である麻生太郎氏の達筆ぶりは海外でも有名で、日本の毛筆文化、書道に注目が集まっています。

 

書道は自己表現のひとつ

 

書道と同じような意味で使われる言葉のひとつに「習字」が挙げられます。書道と習字、この2つの言葉の意味には、少し違いがあると考えられています。習字はその名の通り、字を習うこと。字を正しく美しくきれいに書くことに重点が置かれています。

 

一方書道はというと、自己表現のひとつであり、伝統芸術です。字をきれいに書くだけでなく、感情や伝えたいことなどを時に込め表現する芸術性が重要であると言われています。